ENGL E-530 ~Tube Preamp~

大学に入ってすぐの頃からエフェクターはラック式を使ってきました。
当時、Personzの本田毅にどハマりしてまして、Roland GP-16、GS-6にどこのスタジオにあるRoland JC-120で、Personzの音はほぼ再現出来てました。(ギターはもちろん Schecter ST-JC250)

この時の音作りの基本として、大学の練習場でもスタジオでもライブハウスでも同じ音が出せる事。
となると、Marshallなどのチューブアンプは、個体差が大きいし、真空管があったまるまで音が安定しないというかショボいし、何せセッティングがクリーン主体ということになると、あの歪みを使わないのは本末転倒といってもいいくらい。
ということで、半ば必然的にクリーンが綺麗に鳴ってどこにでもあるJC-120という選択になるわけです。ソリッドステートであれば、個体差もほとんどないし、特にJCシリーズはパワーアンプがオーディオ的な特性を狙ってるというのが、これまた好都合なのでした。

それからずっと、歪みはエフェクターで作るというのが半ば固定観念のようになっておりました。

ところが、最近になってどうも嗜好が先祖返りを始めておりまして(笑)、HR/HMに向いてきております。
ギターの歪みも当然ラウドな方向に行くわけですが、そうなるとそんなに音色にバリエーションは必要なくなるわけで、じゃあ、ストンプボックスで組んじゃえばええんでないの?と思ったり。
最近は、ストンプのプリアンプでエライ歪むのも多いし、スイッチャーでアンビエント系もパラレル接続すれば音痩せも少ないし….

と思っているところにRoland GP-16に異変が起きます。

突然、電源入れてもディスプレイに何も映らない。
ついに逝ってしまわれたか。30年だもんなぁ。

GP-16は実は音作りの中心にはいなくて、もっぱらMIDIコントローラーとしての役割が大きかったのだけど、とにかくにもこいつが使えないとなると、そろそろラック陣営も組み換えが必要かと。

じゃあ、ここでいい歪みのプリアンプ入れて、それを中心に音作りするという方向に変えようか、と思いついたのでありました。

ENGL Tube Preamp 530

プリアンプの選定は正直かなり悩みました。

基本的に2UのラックにGP-16の後釜として納めることから、1Uサイズであることが第一条件。
本来は音、価格という方が優先されるのであろうが、将来的に持ち運ぶことを考えると、2Uラックに収まることが非常に重要。

ネットで探し回った結果、候補が2つ。
Marshall JMP-1

Marshall初のMIDIプログラマブル・プリアンプ。
生産中止になって久しいが、ex.)VOWVOW 山本恭二やラウドネスの高崎晃など、現在もプロの愛用者も多い名機。
そうそう、Def Leppardのフィル・コリンも使ってますね~。
MIDIプログラムが出来る一方、プリ部はしっかりチューブ使ってマーシャルの音を出してます。

ただね、人気機種ということもあってヤフオクなんかでもタマ数が少ないし、値段もお高め。

歪みに関しても、往年のマーシャルの音というより、DiezelとかHughes & Kettnerなんかのモダンヘヴィネスな歪みが欲しいと思っていたので、ちょっと足りないかも(まあ、でもキレイによく歪みます)。

で、もう一つは今回入手したアンプ。

ENGL Tube Preamp 530

ドイツのメーカーのENGL。
80年代中期に創業して、地元ドイツからヨーロッパのアーティストに注目されるようになります。
何と言っても、かのリッチー・ブラックモアがコラボレートしたことで一気に有名になりましたね。
ENGLというと、100W級のヘッドで、粘りのあるハイゲインサウンド、ヘヴィ&ラウドな印象がありますが、1Uサイズのプリアンプも作ってたんですね。
形式名でE-530と呼ばれることが多いようです。
クリーン/リードの2chでそれぞれゲインのHI/LOが選べて、実質4ch構成。
MIDI制御は出来ないのがタマにキズですが、その辺はフットスイッチ関連で何とかするという事で。
調べてゆくうち、デモ動画の音にヤラれました。

ENGL E530 – Demonstration

このモデルもすでに生産中止なので、ヤフオクで探すとお手頃値段で出ておりました。
それでも一度はやり過ごし、他に候補がないかと探し回りましたが、やはりコイツの音が忘れられず、ついに落札。

ラックへ組み込み

無事ENGL E-530が手元に届き、2Uラックへ組み込み。

E-530のSENDからZOOM 9050 → BOSS VF-1 でRETURNへという接続。
SENDもステレオで出せるのがうれしい。

このZOOM 9050とBOSS VF-1はもう20年選手ですが、これがなかなか手放せません。
これらの紹介も追々に。

適度に隙間も空いているし、E-530が奥行きもあるので放熱は問題なさそう。
GP-16を入れてた時より若干重くなったかな。

ちなみに、GP-16を入れていた時のラックがこれ。

この時は、ZOOM 9050 のSEND(L/MONO) → Roland GP-16 → ZOOM 9050のRETURN(L/R STREO)→ BOSS VF-1 となっておりました。
MIDIは、GP-16 OUT → 9050 IN → 9050 OUT → VF-1 IN 。
これは、MIDIフットコントローラーとしてRoland FC-100 MkⅡを使っていたから。

ENGL E-530 インプレッション

とりあえずラックに収めて、9050もVF-1も通さず、素の音を出してみました。

最初の印象としては、思ったよりヘヴィ&ラウドという感じではないな、ということ。
いや、でもね、歪んでます、ガッツリ。
しかし、音に芯があってツブれてないので、一瞬歪みが少ないように感じるんですね。
それと、歪みのツブが荒めなので、その辺も手伝っているのかもしれません。
なので、フルコード弾いてもコード感を失わないのはさすが。

デジタルミキサーに付いてるリバーブをかけてやったら、もうそれだけでいいって感じです。

デモ動画の音は7弦だったり、ダブリングやオクターバーなんかもかかってたりするので、余計ヘヴィに感じるだと思いますが、基本の音はガツっとしっかりしています。

パワーアンプはないので、O/Iとしてのデジタルミキサーを通してモニタースピーカーで音出しですが、LINE OUTにキャビネットシミュレーターを通した端子がステレオであるんですね。
これがまたLINEでの音の立体感を出してくれてます。

さすが、チューブアンプの音は艶がありますね。
電源入れて20秒は音が出ないとか、本調子の音になるまで15分~20分かかるとか、ちょっとクセもありますが、それはまた味ということで。笑

手持ちのギターの中で一番相性が良さそうなのは、コイツ。

Aria ProⅡ PE-DELUXE-KV
一番歪みがキレイでスムース。
リアのダンカン ”59” がいいみたい。迷彩ギターも59が載ってて、同じ傾向なので。
逆にP-Projectのダンカン “JB”は、ちょっとトーンがこもる感じ。ただし、バイト感はこっちの方が出るかなぁ。

エフェクターも加えて、いろいろ試していきたく思います。

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